近年、ペットショップで子犬や子猫などの展示販売を法律で禁止する国が増えています。
私が住むオーストラリアでも、一部の地域では営利目的でのペットの展示販売が違法!
ペットショップに子犬/子猫などの動物がいないメリットや、私達への影響をシェアします。
ペットショップに子犬/子猫が売られていない世界ってどんな感じ?
ペットショップに子犬/子猫がいない地域
オーストラリアは連邦国なので、州によって法律が異なります。
ペットショップで子犬や子猫の展示販売が法律で禁止されているのは、
6つの州、1つの準州、1つの特別区のうちVIC(ビクトリア)州のみ。
オーストラリアは動物愛護先進国で、
- 犬を散歩に連れて行くのを怠ったら罰金(キャンベラ)
- 家を貸す側はペットを理由に断ってはいけない(メルボルン)
など、ペットを守る法律がどんどん増えているので、近い将来はVIC州以外でも動物の展示販売を禁止する州が増えると言われています。
ペットを展示販売しない4つのメリット
ペットショップで動物を展示販売しないメリットは動物だけではなく人間にもあります。
①動物のストレスが減る
ペットショップの展示販売は、
- ショーケースが狭い
- お昼寝中もライトアップ
- 店内には常に音楽が流れる
- 不特定多数の人の視線に晒される
と、動物達にとっては最悪の環境。
落ち着けずにストレスがたまります。
代わりに安心できる快適な環境で過ごす事ができれば、
ストレスのない幼少期を送る事ができます。
②動物が社会性を学べる
ペットショップで展示販売する為に、まだ幼い動物を親から引き離してしまうと
母乳から充分な免疫が得られないだけでなく、社会性を学ぶ機会も失います。
- 親を真似る
- 兄弟喧嘩
- 太陽光/風など自然のものに触れる
- 車/掃除機/飛行機などの音に慣れる
このような社会性を学ぶ機会はショーケースの中では得ることができず
動物達は不安を感じやすく、内気で攻撃的な性格になりやすくなります。
③騒音、臭いトラブルが無い
私は日本で、ペットショップ付属のトリミングサロンで働いていた時に、
近隣の方から犬の鳴き声がうるさいと苦情のお電話を頂いたことがあります。
ペットショップで動物の展示販売をしなければ、騒音や臭いのトラブルで罪のない子犬や子猫が責められる事も防げます。
④衝動買いを防げる
一目見て運命を感じた子をお迎えして幸せに暮らしているというケースだけではなく
深く考えずにお迎えして結局飼えなくなってしまったと言うケースもあります。
衝動買いが100%悪いわけではありませんが、
衝動買いはペットの飼育放棄に繋がる割合が高い、と言う側面もあります。
ペットの展示販売がない世界、こんな事が起きる!
私の住むメルボルンでは2018年より動物の展示販売が禁止。
一般人は子犬、子猫、子ウサギなどを見る機会がとっても少ないです。
撫でてもいい?
子犬をお散歩していると『撫でてもいい?』『写真撮ってもいい?』と
とにかくたくさんの方から声をかけられます。
たこちゃんもパピー時代は外を歩けば、呼び止められて大人気!
1歳を過ぎたあたりから、あまり声をかけられなくなったなぁ…(さみしい)
どこでゲットしたの?
ドッグパークなど犬の飼い主さんが集まる場所では、
- どうやって
- どこで
- 大体の値段
- 何ヶ月くらい待ったか
など、犬をどうやってお迎えしたのか情報交換が行われます。
ペットショップで購入という選択肢がないので、
みんなの”お迎えストーリー”を聞くのはとっても興味深くて楽しいです。
たこちゃんはブリーダーさんからお迎えしたよ!
保護動物の里親になる人が多い
ペットショップに営利目的の動物の展示販売はされていませんが、
里親募集の為の保護動物は引き続き展示されています。
私が行った時には可愛い猫ちゃんがいました。
関連記事:オーストラリアの動物保護施設RSPCAの見学レポート!【動画あり】
たこちゃんはどうやってお迎えしたの?
どの子がうちの子になるかな?❤️
【左】
色白、鼻は茶色、呼んだらゆっくり来る、他の子犬に噛まれてお腹見せる【中央】
濃い茶色、鼻は黒、呼んだらサッと来る、子犬達の中での順位は上位(リーダー)【右】
濃い茶色、鼻も茶色、呼んでも来ない、他の子を噛みまくり私達は2番目に選べます❤️ pic.twitter.com/kTr2SyXa4o
— 犬のたこちゃん🇦🇺 (@takochan_aus) February 2, 2020
たこちゃんはブリーダーさんから購入しました。
性別や色などの希望が叶わない事はありますが、
人気犬種はすぐに売れてしまうので、子犬が産まれる前に予約しました。
無事たにこちゃんをお迎えできたけど、なんとキャンセル待ちは10組以上いたよ!
さいごに
ペットショップのショーケースにペットが展示販売されていると、とても可愛くてついつい見に行ってしまいます。
しかしペット達からしたら、たくさんの人の視線に晒され怖い思いをしているのかもしれません。
日本でも、ペットショップで動物の展示販売が禁止される日が来るといいなと思います。
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