豪州在住の我が家では、愛犬が1歳の時に赤ちゃんが生まれました。
”初めての育児を海外で”というだけでも不安なのに、我が家には大型犬のオスもいる。
赤ちゃんと犬が快適に同居できるよう、たくさんリサーチし、ドッグトレーナーさんにも相談しました。
そこで学んだ内容をシェアしたいと思います。
みんなの『愛犬と赤ちゃんの初対面』が成功しますように♪
犬と赤ちゃんの初対面はカワイイ?
犬と赤ちゃんの初対面を想像すると、可愛くてうっとりしてしまいます。
しかし実際は可愛いだけではありません。
初対面がうまく行かないと、
- 犬が寂しさからお漏らしや悪戯をする
- 犬が嫉妬して赤ちゃんを攻撃する
- 犬が赤ちゃんの哺乳瓶やおもちゃを取る/隠す
など、今後の同居で厄介な問題が起きてくる事も。
犬が嫉妬で赤ちゃんがえりする事もあるよ!
安全な初対面をしよう!
赤ちゃんが産まれてから『犬と赤ちゃんの初対面の方法』を調べるのは本当に勿体無い!
妊娠中にやっておける事があります。
出産3ヶ月前
赤ちゃんがやってくる3ヶ月程前になったら、テディベアなどのぬいぐるみを用意します。
やりすぎ!?と思うかもしれませんが犬にとっては必要なステップ!!
- 中古の安いもの
- タオルを丸めて手作り
- 家族や友人から借りる
など、なんでもOK!
サイズや色を赤ちゃんに似せ、実際に赤ちゃんが着る予定の肌着などを着せてあげるとより効果的です。
赤ちゃんのように扱う
ぬいぐるみが用意できたら、犬が見ている前で実際の赤ちゃんのように扱います。
- 抱っこして家の中を歩く
- バシネットに寝かせる
- 話しかける
- 抱っこ紐やベビーカーに入れてみる
第一子の場合は、ママが抱っこ紐やベビーカーを使う練習にもなるね!
赤ちゃん用の保湿剤をぬいぐるみに塗ると、犬が匂いに慣れるのでオススメ。
犬が環境の変化を感じ取って徐々に順応し、赤ちゃんがやってくる前に慣れることができます。
ダメ!の境界線を決める
ぬいぐるみを赤ちゃんのように扱っていると、
- ぬいぐるみを甘噛みしようとする
- ぬいぐるみ入りバシネットを噛む
- ぬいぐるみを抱っこしている飼い主に飛びつく
など、犬が危険な行動を取る事があります。
そんな時は『ダメ!』を教える絶好のチャンス。
ぬいぐるみに対して何をしてはダメなのかを明確にし、ダメだと教えておきましょう。
ぬいぐるみと赤ちゃんは違うので
実際に赤ちゃんがやって来た時にまた同じ行動をしてしまうかもしれませんが
一度『ダメ』を教えていると、再度しつけるのが段違いにスムーズです。
出産2ヶ月前
出産時に、犬のお世話をする人を探します。
- ペットホテル
- ドッグシッター
- 家族/親戚/友人
を見つけて契約し、飼い主と離れる練習をします。
初めて飼い主と離れる犬の場合は
『家に赤ちゃんを連れて帰ったら愛犬がストレスMAX!!』という状態を避ける為にも、
お泊まりの練習をしておくのがオススメです。
犬のお泊まりバッグ
出産は何があるか分からないので
陣痛バッグや入院バッグを早めに準備される方も多いと思いますが、
犬のお泊まり用バッグも忘れず早めに準備します。
- ご飯を1食分づつ小分けして包む
- ワクチンの証明書の準備
- 薬やサプリメントの用意
など、意外と準備に手間がかかるので、早めに取り掛かりましょ♪
出産2週間前
犬にたっぷりと愛情を注いであげます。
- のんびりお散歩
- ソファで一緒にゴロゴロ
- お庭で一緒に日向ぼっこ
など、特別なことはしなくて大丈夫。
普段の生活の中で愛情を注ぎます。
出産が近くなると家の中に緊張感が張り詰めがち。
そんな飼い主の変化を犬が感じ取ると犬も不安になるので
調子の良い時にたっぷりとスキンシップをとり安心させてあげます。
出産後の入院中
家族や友人に、赤ちゃんが着た服やオムツを持ち帰ってもらい犬に嗅がせます。
- 赤ちゃんの匂い
- 母乳/ミルクの匂い
- おむつの匂い
など、赤ちゃんに会う前にいろいろな匂いを紹介しておきます。
犬が赤ちゃんの匂いを認識し、慣れた状態だと、初対面の時に犬が赤ちゃんを受け入れやすくなります。
人間は視覚、犬は嗅覚
何かを判断する時、人は視覚に、犬は嗅覚に頼ります。
判断する時に使う感覚の順番がこちら。
人間 | 犬 |
---|---|
|
|
赤ちゃん写真を見せる(視覚)より、匂いを嗅がせる(嗅覚)方が犬には分かりやすい!
いざ!初対面!
赤ちゃんを連れて家に帰ったら、
最初に犬に赤ちゃんを紹介するのはNG!
犬はしばらく会えなかった寂しさから興奮し、
飼い主のコマンド(指示語)が聞こえにくい状態になっています。
赤ちゃんは他の家族と外で待機してもらい、
まずは犬が落ち着くまで飼い主がたっぷりスキンシップします。
久々に会えて嬉しすぎ!大興奮しちゃうよ!
犬が冷静になった後で赤ちゃんと一緒に座り
犬が匂いを嗅ぎにくるのを待ちます。
赤ちゃんを犬の顔の前に持っていって匂いを嗅がせるのはNG!
愛犬のペースを尊重し、犬の意思で匂いを嗅がせます。
授乳の時
最初のうちは授乳を犬と別部屋で行うか、
- おやつを与える
- 新しいおもちゃを与える
- 誰かと遊んでいてもらう
など、犬の注意を授乳からそらす工夫をします。
- 犬が哺乳瓶をおもちゃと勘違い
- ミルク/母乳を自分も飲んでみたい
など授乳は犬にとって興味がわきやすい状況。
まだミルク/母乳を飲み慣れていない赤ちゃんへの授乳はスムーズにいかない事も多いので
授乳に集中できるよう、犬を遠ざけておくのが無難です。
犬のお散歩
新生児との生活は寝不足で疲れも溜まりやすく、お母さんの体はまだ出産から回復途中。
犬の散歩をしてあげたいけどとても無理!
という状況になるかもしれません。
しかし犬にとって散歩はストレス発散の場。
お散歩に行けないと、ストレスが溜まって悪さをしちゃうかも…
ストレスが溜まった犬はイライラし攻撃的になる事もあるので
赤ちゃんに危険が及ぶ可能性も出てきます!
友人やペットシッターさんにお願いしてお散歩をしてあげるとみんなが快適に暮らせると思います。
愛犬を叱らない工夫を!
赤ちゃんがやってきて環境が変わると、
犬は多かれ少なかれストレスを感じ、
飼い主を困らせる行動を取る事もあります。
しかし『ダメ!』と叱りすぎると
犬はよりストレスを感じて体調を崩したり
イライラの矛先が自分よりも弱い赤ちゃんに向く事も。
そこで、犬の気をうまく逸らしたりして叱らなくて済むような工夫をしてあげることが重要です。
どうしても叱ってしまった場合は愛犬のための時間を作ると信頼関係を保ちやすいです。
うちでは毎日『たこタイム』を設けているよ!スマホも、テレビも、赤ちゃんも無し!たこちゃんが飼い主の注目を独占できる時間だよ♪
最後に
犬と赤ちゃんの同居は大変な事もありますが、
深夜に犬が寄り添ってくれたり、犬がたくさん癒してくれて幸せな事もいっぱいあります。
何もない空間を見て大爆笑しつづける赤ちゃんのせいで昨晩は全く寝れなかったんだけど、何故かたこちゃんも寝ずに一晩中付き合ってくれた。
本当に必要な時に何も言わずにスッと寄り添ってくれるたこちゃん、ありがとう🥲
(パパ見習え!) pic.twitter.com/kumbUDhxTo— 犬のたこちゃん🇦🇺 (@takochan_aus) December 7, 2021
赤ちゃんも犬と同居する事で喘息のリスクの低下が期待できたり、動物に優しくできるようになったりとメリットもたくさん。
皆さんの『愛犬と赤ちゃんの初対面』が成功しますように♪
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