愛犬が清潔で健康な毎日を過ごす上で欠かせないのが耳掃除。しかし嫌がる愛犬の耳掃除を自分でするのは大変ですよね!
そこで元トリマーの私が、意外と知らない犬が耳掃除を嫌がる5つの理由をシェアします。
嫌がる理由を決めつけてない?愛犬が耳掃除を嫌がる理由を探って正しく対処しよう!
犬が耳掃除を嫌がる理由
愛犬が耳掃除を嫌がると
- こそばゆいのかな?
- グリグリされて耳の奥が不快かな?
- 耳の中が痛いのかな?
と、嫌がる理由は耳の中だけにあると思いがちです。
しかし実際の原因は、耳の中以外にもあります。原因がわかれば対処方も分かるので『可哀想だけど、愛犬の為に心を鬼にして無理やり耳掃除!』なんてことから解放されます。
理由①冷たい
特に冬に起こりがちで、
- 冷えた洗浄液
- 冷えた鉗子
- 飼い主さんの冷たい手(意外と盲点!)
が耳の内部に触れると、犬はとても嫌がります。
犬の耳の裏は皮膚が剥き出しだから、温度には敏感だよ。
特に耳の内部に炎症があって赤くなっている犬は、感覚がより敏感です。冷たい物が耳に触れると痛く感じてしまいます。
【対処法】
犬の耳の内側に触れる全ての物を、人肌くらいまで温めます。
理由②押さえられるのが痛い/怖い
犬の耳の中は暗くて狭くて見えにくいので、一生懸命に掃除しているとついつい足や頭などを強く保定しすぎてしまう場合があります。
- 暴れないよう四肢をぎゅーっと握る
- 動くと危ないので首や頭をガシッと固定
- 奥まで見ようと耳を引っ張りすぎる
このように犬を強く保定しすぎると、犬は体の自由を奪われとても怖く感じ、逃げ出そうとしてより暴れてしまいます。
【対処法】
そっと保定してみると意外と嫌がらないことも。またお気に入りのオヤツやおもちゃで気を逸らせば、愛犬にストレスがかからないのでオススメです。
中腰で犬の耳掃除をするのは腰が痛いし疲れますが、愛犬がラクな姿勢で耳掃除をすればあまり嫌がらず早く終わるはずです。
理由③先っぽを触られるのが苦手
犬は本能的に、
- 尻尾
- 四肢の先
- 耳の先
- マズル
など体の先端を触られる事を嫌がります。大好きな飼い主さんにも、耳の先は触られたくない犬もいます。
【対処法】
手で直接触ると『掴まれるかも』という恐怖から、犬が耳掃除自体を嫌がってしまいます。
ハンカチや布きれなどでそっと押さえ、耳の先をなるべく触らないように掃除します。
理由④トラウマ
今までに耳掃除で嫌な経験をした事がある犬は『耳掃除=不愉快』という記憶から耳掃除を嫌がる事があります。
特に、耳の穴の中にも毛が生える犬種の
- プードル
- マルチーズ
- シーズー
- シュナウザー
- ヨークシャーテリア
などは、耳毛を抜かれて痛かった経験から耳掃除を嫌がる場合がとても多いです。
耳毛を抜くか、切るか、何もしないかは獣医さんによっても意見が分かれるよ!嫌がるなら耳毛は抜かずに切ろう!
【対処法】
『耳を触る=いい事が起きる』と関連付けます。普段から耳を触る→おやつや褒め、というような耳を触った後にご褒美をあげる習慣により、耳を触られることに慣らします。
理由⑤洗浄液がしみる
- 耳が炎症している
- 耳ダニがいる(噛まれている)
- 耳毛を抜いた時に毛穴から出血
- 感想でヒビ割れしている
などの理由で耳の中に傷がある場合は洗浄液が染みるので痛く、犬も嫌がります。
犬の耳はL字型になっているので、奥まで掃除しても鼓膜が破れてしまうことはありませんが、耳の奥の皮膚は弱くて繊細。
奥までグリグリすると簡単に傷ができ、その傷に洗浄液が染みて痛いので犬が耳掃除を嫌がります。
【対処法】
アルコール入りの洗浄液を避け、代わりに精製水を使います。汚れがひどくない場合は耳の中の傷が治るまで待って耳掃除をします。
耳掃除の動画
耳が垂れている犬種は蒸れやすい為、定期的な耳掃除が必要です。
たこちゃんは食いしん坊なので、毎回耳掃除の時にはオヤツで気をそらしつつササっと済ませています♪
さいごに
犬が耳掃除を嫌がる少数派の理由としては
- ワガママ
- 洗浄液の臭いが嫌
- 機嫌が悪い(空腹/疲れているなど)
- 自分がボスだと思っている
などもあり、犬が耳掃除を嫌がる理由は犬によってそれぞれ違います。
愛犬が耳掃除を嫌がった時に、どうして嫌がっているのかを探り出し正しく対処することで飼い主さんも愛犬も両方がストレスなく耳掃除できるようになります♪
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