持病があってもワーホリでオーストラリアに行ける【バセドウ病】

私はオーストラリアでのワーホリ後に3年間日本で働いてから

セカンドワーホリビザで再度渡豪しました。

日本で過ごす3年間の間にバセドウ病を発症してしまいましたが、

無事セカンドワーホリに来れたので当時の事を記事にしてみました!

持病があっても海外旅行保険って入れるの?

 

 

持病があってもワーホリでオーストラリアに行ける

ワーホリ後の病気発症からセカンドワーホリまでを時系列で綴りました。

【26歳】セカンド取ったけど・・・

私はワーホリ中にダーウィンのマンゴーファームで88日の労働をクリアし、セカンドワーホリ申請の権利をGETしました。

しかし、すぐにセカンドを申請せずに英語の勉強と貯金の為にいったん帰国し、日本で英語の勉強と貯金をする準備期間を設けました。

 

【26歳】英語の為に!

2年間の準備期間で少しでも英語が上達できるような環境に身を置きたくて英会話スクールの営業の仕事を始めました。

毎日外国人と一緒に働けることが嬉しくて、

採用された時には本気で嬉しかったです!

しかし、この就職が病気になるきっかけなのでした・・・

 

【27歳】英会話スクールでの仕事のストレス

英会話スクールでの仕事は楽しい反面、営業は大変でした。

今は英会話スクールに通わなくても英語を学習できる時代。

英会話スクールのライバル

  • オンライン英会話の普及
  • フィリピンやフィジーなどへの格安留学の普及
  • SNSやアプリで、英語を教えてくれる外国人が簡単に見つけられる環境

『営業職』というポジションは私が想像していたよりも過酷で、予算達成の為に必死に生徒さんからお金を搾り取らないといけない状況が苦痛で、同期や先輩が次々に退職していました。

私も予算に追われる日々が苦痛で、毎日かなりのストレスを感じていましたが、ここで辞めたら負けだ!と自分に言い聞かせて意地でも辞めずに続けていました。

この頃から疲れた日にお腹に蕁麻疹がでるようになっていました。

【28歳】病気の始まり

働き始めて約1年がたった頃、仕事中に気持ちが悪くなって早退させてもらいました。

そして意識が朦朧とする中、職場のすぐ隣にある内科へ行きました。

血液検査の結果は貧血。

医者から何かを言われたけどぼーっとしていてよく分かりませんでした。

次の日になってもまだ気持ち悪かったけど、貧血くらいで休だら根性がないと思われちゃう!!と自分に渇を入れ出勤しました。

やってもやっても終わらない仕事と達成しない予算に強いストレスを感じてました。

 

 

【28歳】悪化していく病気

この貧血が起きてから、

じわじわと体調が悪化していきました。

  • 目がかすむ
  • 少し歩いただけで動悸が収まらない
  • 息が思うように吸えなくて常に苦しい
  • 頭痛
  • すぐ疲れる
  • 汗が止まらない
  • 何もないのにイライラする
  • 立ち眩み
  • 手やひざが震える

さすがに何かがおかしいと思うようになりました。

しかし2つだけありがたい体調の変化もありました。

  • 毎日すっきり快便
  • 痩せる

食べても食べても常にお腹がすいていたので毎日たくさん食べまていました。

それでもみるみる痩せていきました。

夜中に大盛の牛丼+カップラーメン+カレーとか食べてました。フードファイター並!

 

 

【28歳】辛かった症状

家から職場までは電車で片道1時間半、電車を3本乗り継いで通っていました。

吊革につかまって立ってるだけですぐ疲れてしまい、足が震える、息苦しい、暑い、汗と動悸が止まらない。

会社に相談しても車通勤を許可してもらえず。

座れることが殆どなかったので通勤が大変でした。

 

【29歳】告げられた病名

さすがにこれは何かの病気だと思い、

いろいろ調べていくうちに1つの病名に辿り着きました。

バセドウ病。

ストレスが原因で発症し女性に多い病気。

そして1度発症したら、一生完治しない病気。(寛解はする)

オーストラリアでセカンドワーホリする為に頑張ってきたのに病気になんかなりたくない!

 

バセドウ病じゃありませんようにと祈りながら病院に行きましたが、精密検査をした結果、あっさりバセドウ病だと診断されました。

その日からメルカゾールという薬を飲み始めました。

この時点で、働きだして約2年が経っていました。

 

 

【29歳】持病があるとワーホリに行けない?

バセドウ病になったことで、

セカンドビザが降りなかったらどうしよう、と心配でとことん調べました。

エージェントに片っ端から電話やメールで問い合わせたし、オーストラリアの移民局や在日オーストラリア大使館に問い合わせもしました。

すると、バセドウ病でもワーホリのビザを取得できる事が判明!(2018年当時)

ひとまずセーフ!

 

【29歳】問題は薬の持ち込み

私は毎日、メルカゾールという薬を飲んでいました。

この薬は英文で書かれた主治医の診断書があれば最大半年分はオーストラリアに薬を持ち込めるそうです。

ただし、私の場合は毎月病院へ行き血液検査と超音波検査をしてその結果に応じた量の薬を服用する必要がありました。

オーストラリアに薬を持ち込めるけど半年間も飲む量を自己判断するのは危険!!

 

 

【29歳】私にあった選択肢

当時の私にあった選択肢は2つ。

  • 1ヵ月に1回、バセドウ病の治療の為に一時帰国する。
  • オーストラリアで実費で治療していく。(持病は保険適応外)

どちらも、莫大なお金がかかります。

私にはどちらを選択しても金銭的に非現実的。

そこで当初の予定だった2年間のワーホリ準備期間を伸ばし、

・1年以内に薬を辞めれるまで回復⇒ワーホリに行く

・回復しない⇒ワーホリはきっぱり諦める

と決めました。

 

 

【30歳】病状を改善したくて

バセドウ病が悪化する1番の原因はストレス。

休みの日に図書館に通って本を読み漁り、ストレスを溜めない方法を勉強しました。

仕事でのストレスが発症の原因であることは明らかだったので転職しようかとも思いましたが、

環境を変えればストレスは一時的になくせる。

考え方を変えればストレスは永久的になくせる。

という様なことが書かれた本を読んで、転職は辞めました。

人からどう見られているかを気にしたり、人に期待する事を辞め、なるべく毎日にこにこしているよう心がけました。

 

 

【30歳】病状が回復

図書館で沢山の本を読んだので気持ちが楽になりました。

バセドウ病を発症した時は塞ぎ込んで誰にも相談せず、家族の声も一切聞きませんでした。

病気にこの先の人生を潰された気がしてしばらくの間絶望してたけど、私の場合は本を読むことで立ち直れました。

ストレスを溜めない生活を心がけていたので通院の度に数値が回復し、少しづつ薬を減らしていくことができました。

 

 

【30歳】寛解に成功!

血液検査と医療費の支払いは嫌だったけど、順調な回復を主治医が褒めてくれるので通院は楽しみでした。

そして発症から約2年!

主治医から数値がいいので薬をやめてみようという提案がありました。

薬をやめた途端、一気に悪化する事もあるので薬をやめる時は緊張したなぁ・・・。

薬をやめて1カ月様子を見てみたけど、

数値は標準値のまま!

判定(赤い四角の中)もすべてクリア!

主治医に「寛解です」と言ってもらえました。

※寛解・・・完治ではないが、病状が治まって穏やかな状態。

バセドウ病は完治がないので、寛解がゴールなのです。

この時30歳。間に合った!!!セカンドワーホリに行ける!

 

 

【30歳】セカンドへ!

寛解したので薬をオーストラリアに持ち込まなくてもいい!

ただし再発の可能性の高い病気なので4カ月に1度の定期検診は必須。

4カ月に1度、帰国して病院に行かないといけないけどそれくらいの帰国ならお金は大丈夫!

オーストラリアに行くことを決定し、英会話スクールを退職しました。

 

 

 

持病があっても海外旅行保険は入れるの?

海外旅行保険には入れます!

しかし、持病は一切カバーされません。

持病が完治していて、完治したという証明書を医師に書いてもらっていればオーストラリアで再発した場合でも保険でカバーできるそうです。

しかし、バセドウ病は完治しないので証明書は書いてもらえません。

万が一オーストラリアで体調不良になり病院へ行って検査した結果、バセドウ病が原因だった場合は検査費用は保険が適応されず自腹になります。

持病があるとキャッシュレスで診てもらえるからって気軽に病院へ行けないなーと思いました。

そして万が一、オーストラリアでバセドウ病が再発した場合、病院へ行くと全額実費で治療することになります。

なのでセカンドワーホリ中はストレスを溜めない生活を心がけていました。

まとめ

バセドウ病になっていなかったら、

もっと早くセカンドでオーストラリアに行けていました。

でもバセドウ病になったから、

たくさん本を読めたし健康でいる事のありがたみが分かりました。

 

仕事をする上で本当に大切なものは

予算を達成して上司から高評価を得ることではなく、健康な心と体!

ストレスは万病の元だよ!

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コメント

  1. しおん より:

    私も20歳の時にバセドウ病と診断され、3年間通院して病状が落ちついてるからと主治医を説得してオーストラリアにワーホリに来てます。親から3ヶ月に一回薬を送ってもらい2種類の薬を毎日飲んで過ごしてます。来た時は不安で動悸や息切れもありましたが今は毎日楽しく過ごしてます(たまに息切れしたりしますけど)
    完治したわけではないので油断できないですけど、ストレスなく生活できるのが1番ですね。

    • YukiYuki より:

      しおんさんコメントありがとうございます!
      親御さんに薬を送ってもらってるんですね。
      バセドウ病でもワーホリに行きたい、という強い覚悟がないとできないことだと思います!素晴らしい!!(^^)
      今は楽しく毎日過ごされているとのことで順調ですね♪
      私は今は薬を飲んでませんが、たまに動悸が酷くなったり汗が止まらなくなったりして“再発したかも!?”とビクビクすることがあります。
      おっしゃる通り油断ができないのがこ病気の厄介なところだと思うので、お互い引き続きストレスをためないよう気をつけていきましょ♪

  2. Mamaタロウ より:

    こんにちは。
    持病のある娘が現在オーストラリア留学に向けて準備を始めていて、持病があるとビザ取得が難しいのでは?と色々と調べていたところです。

    娘の持病は現在は症状はないため、薬を止めるという選択肢もありましたが医師と相談の上、留学するなら一応安心のために服用は続けた方が良いという事で薬を服用している状態です。

    ビザ申請に際して持病に関して申告するんでしょうか?

    また薬の持ち込みは3か月分まで、ということで、薬をどうするのが1番良いのか悩んでいるところです。

    • YukiYuki より:

      Mamaタロウ様
      返信が遅くなり申し訳ございません。
      2023年現時点でのビザ申請に持病はの申告が必要かはごめんなさい、存じ上げませんので信頼のできる口コミや評価の良いエージェントさんなどでご確認いただくのがいいと思います。
      持病で飲まれている薬の種類にもよると思いますが、同じ病気でも海外だと薬の種類が違ったり治療の仕方が違ったりだったりすることが多いです。
      留学先で全く同じ名前の薬が存在していたとしても、海外だと錠剤の薬のサイズが日本の倍以上大きいこともあるのでお気をつけください。
      娘様にとって最善の解決策が見つかっていますようお祈りしています。

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